ポイント
クリスマスが過ぎると、いよいよ気ぜわしくなってきますね。
こんなとき、簡単にできて栄養バランスもいい鍋料理は心強い助っ人です。
この鍋は我が家でも忙しいときに繰り返し作っているもの。
20年ほど前に福岡に住んでいた頃、空前のもつ鍋ブームというのがありまして、その時に覚えた味です。
関西人の私にとって、あんなふうにモツを食べるのは初めてでしたし、あっさりしてクセのないモツの美味しさもビックリでした。
それから東京に引っ越しても、あのもつ鍋の美味しさが忘れられず、けれどもツが手に入らないので、モツなしで作れるようにと考えたのがこの鍋です。
少ない材料を切って入れるだけでできるので、忙しいときにもこれならササッと作れるし、
そんな簡単に作ったとは思えないおいしさにできあがるので、うちでは子供たちが小さい頃からの定番鍋です。
まずは、食卓に出せる小さめの鍋を用意してください。
大きい鍋だと、それだけ材料もたくさん必要で準備するのも大変だし、
結局、中途半端に食材が残ったりして、それもまた大変。
なので、材料の種類をあまり多くしないで、食べきれる量だけ作るというのも、気軽に鍋料理をするには大切なことなんじゃないかと思うんです。
では、作り方です。
小鍋に水と昆布とにんにくを入れます。
昆布はキッチンばさみで細切りにすれば、1×10cmのもの1枚で十分。
細く切ることで、全部具として食べてしまえるので、
鍋料理するたびに大量の出しがら昆布が残ってしまうというわずらわしさもなくなります。
水と昆布を火にかけている間に、豚肉をひと口大に切って塩をもみこみます。
この塩は、豚肉の下味にもなり、スープの味つけにもなります。
沸騰したら、豚肉を入れ、
豚肉の色が変わったらキャベツを加えてふたをします。
ずいぶんキャベツが多いように見えますが、火が通ると、くたっとなるので大丈夫。
最後ににらを入れ、ごま油、すりごま、こしょうを回しかけたら食卓に運んで、ポン酢しょうゆで食べます。
しめは、ラーメンか細めのうどんなどを入れ、すりごまをたっぷり入れるのがおすすめです。
これは私が大好きな博多のもつ鍋屋さんの食べ方です。