タンドリーチキンというと
スパイスの入った液に漬け込んだ鶏肉を
タンドールというツボのような窯で焼いたもの。
日本ではタンドールがないので
漬け込んだ鶏肉をフライパンで焼くのが一般的です。
で、私自身
何度も何度も作って
美味しくできる方法を
試行錯誤してきたのですが
調味液に漬け込んだ鶏肉って
香ばしく焼くのがめちゃ難しい。
どうしても、たれが先に焦げてしまう。
あるいは、鶏肉から水が出て
香ばしく焼けない。
どうすれば、美味しくできるんだろう
で、いろいろ考えた結果
はっと気づいたんです。
漬け込まずに焼いて、
後からたれをからめたらいいじゃないのと。
それだったら
鶏の皮を、かりっと香ばしく焼くのは
それほど難しくなく
鶏肉に小麦粉をまぶしておけば
上手にたれも絡む。
そんなわけで
うちのタンドリーチキンは、
漬け込まず、こんがり香ばしく焼いてからたれをからめるやり方になりました。
もうかれこれ20年以上、ずっとこうやって作っています。
鶏肉は、もも肉がいいですね。
皮目をカリッと焼くと、香ばしいから。
先ほど書いたように
小麦粉をまぶしておくと
たれが上手にからみます。
正確には、
この料理、タンドリーチキンじゃないです。
インドの人が見たら
どこがタンドリーチキンやねん??
って思うはず。
けどね、
外国のものを、上手に取り入れて
そのエッセンスを日本風にアレンジして
本来のものとは、大きく違っているけれど
雰囲気だけは残っている
っていう様なもの、他にもあるじゃないですか。
そもそも、カレーライスにしても
インドのものとは、全然違う。
イギリスを経由してきたけれど
イギリスのカレーとも違う。
もはや。日本のカレーは、日本食だとさえ思うんです。
だとしたら、
日本のタンドリーチキンがあってもいいじゃないの
…って、なんか大げさなは話になりました。
まあ、美味しければすべてよし。
ということで、是非作ってみて下され。